Collections
-
Artisan collection
「アーチザン」とは、技術に長けていながら、芸術の神髄には届かない職人を指す言葉です。ときに、批判を込めて使われることさえあります。 けれど私たちは、その言葉を静かに引き受けたいと思うのです。 なぜなら、人は自然を創り出すことができないからです。木のうねり、杢目の揺らぎ、幾年もの風雪が刻んだ模様——そのどれひとつとして、私たちが生み出したものはありません。できるのは、すでにそこにある美を見つけ、技を尽くして引き出し、あなたの手に届く形へと整えることだけ。 芸術は、何もないところから生まれます。けれど綴り屋は、何かを生み出す存在ではありません。自然という、決して超えられないものの前で、私たちはただの職人であろうとします。だから「アーチザン」でいい。むしろ、そうありたいのです。 他のコレクションが、静けさへと降りていく時間だとすれば、このアーチザンは、自然の躍動をそのまま手のひらに移す試みです。荒々しさも、力強さも、割り切れない生命の気配も、整えすぎずに残しています。 自然そのものを、手にすることはできません。けれどこの一本を通して、自然の魅力を、たしかに手の中に感じてもらえたら。それが、アーチザンというコレクションに込めた願いです。 あなたの沈黙に、最も近い場所で。...
-
静謐(Serenity)
「静謐」とは、静かで落ち着いていること。また、そのさま。世の中が穏やかに治まっていること。 木を削っていると、その杢目の中に、生きてきた証である傷や割れ、瘤(こぶ)が現れる。木が厳しい環境の中で、自らの命を綴ってきた記憶そのもの。 木は、その身に刻まれた傷や瘤で、自らの生を綴ってきた。私はただ、その記憶を削り出し、あなたの手に馴染む形にするだけだ。 僅かな揺らぎにも、抗いきれなかった大きな乱れにも、指先は同じように馴染んでいく。木がくぐり抜けてきた歳月を、言葉より先に、指先が知る。 指で撫でると心地が良い僅かな反り。それは書き始める前の、あるいは思考の合間の、昂ぶった心を凪へと戻すための境界線。木の記憶に触れていたはずの指先が、いつしか、自分自身の内側に触れている。 変化の激しいこの時代、例え外の世界に掻き乱されても、このペンに触れる時だけは、その木が乗り越えてきた歳月の重みを感じてほしい。傷さえも美しい証として抱き、穏やかに治まる。 木が綴ってきた過去と、あなたが綴っていく未来。その二つの物語が、一本のペンで交差する。 あなたの沈黙に、最も近い場所で... ※ 静謐をより良くするために幾つかの改定を行っています。詳しくは Version History をご覧ください。...
-
漆黒 ( Darkness )
漆黒……これは表面をなぞる言葉ではありません。光が最後に沈んでいく、その一歩手前。その先にひらく深淵のことです。 求め続けているのは、雑音のない静かな世界。そこへ近づきたくて、ものをつくっているのかもしれません。艶やかなエボナイトにも、幾重にも重ねた層にも、素材の奥に眠る陰影にも、覗き込めば同じ深さがあります。仕上げがどのようなものであっても、行き着く先は変わらないはずです。だからこの一本には、素材を越えて「漆黒」という一つの名前を与えています。 深い闇のなかでは、目よりも先に、耳や指先が働きはじめます。見えないからこそ、そっと気配をたどろうとする。心も、同じなのかもしれません。静けさの奥へ降りていくほど、忙しさに紛れて聞こえなくなっていた声が、少しずつ輪郭を取り戻していきます。 本当に伝えたい言葉は、いつも深いところにあります。すぐには掬い上げられなくても、そこにあり続けている。急がず、そっと手を伸ばせばいい。漆黒に触れる時間が、その深さへ静かに降りていくきっかけになればと思うのです。 「あなたの沈黙に、最も近い場所で」。その静けさにいちばん近い深さを、私たちは漆黒と呼んでいます。
-
月夜(moonlit)
<コンセプト & ストーリー> 真っ暗な闇の中、月夜が矢のように差しこみ、照らされた美しさは何とも例えようがありません。素材の美しさを照らし、自分を深く洞察するための万年筆です。割り切れない、やるせない思いを整理するために全体長を素数の151㎜にしました。 心 落ち着ける、エボナイトのしっとりとした触感、体温を感じる温かみで内奥を引き出す助けになれば幸いです。 心の琴線に触れたとき、すぐ手元に迎え入れられるようステンレススチールニブからご用意しております。
-
ショート +(Short +)
私が手にした万年筆に、ウォーターマンの名作 52 1/2 があります。クリップのバリエーションや、リングトップ——リボンやチェーンに通して首から下げ、あるいは腰に留めて持ち歩くための、小さな万年筆です。型番の「1/2」は、小径であることの印。はじめから「身につけて使う」ために生まれた一本でした。 そして今も、書けます。万年筆は、百年を経ても役目を終えません。ただ、現代の暮らしのなかでは少し使いにくい——それだけのことです。 だからまず、その寸法をそのまま受け継いだ「ショート」を作りました。けれど、色を替えたエボナイトだけのそれは、どこか自分のものという気がしなかった。寸法を正しくなぞることと、自分の一本にすること。似ているようで、まるで違うことでした。 受け継ぐだけでは、続きになりません。そこから、私なりの解釈が始まりました。中央に、一本ごとに表情の変わる素材を宿す。そのささやかな遊びが、少しずつ、この一本を自分のものにしていく。手を入れるうちに、それは 52 1/2 の復刻でも、ショートの延長でもない、まったく別のものになっていました。 ショート+の「+」は、その解釈の印です。原点への敬意はそのままに、綴り屋にしか描けない続きを——。百年前の寸法から始まった小さな一本が、いまあなたの手のなかで、新しい表情を持ちます ...
Limited time offer
-
Short + 2026 Spring collection ( Burgundy / Yellow green / Sky blue )
通常価格 ¥57,000 JPY通常価格セール価格 ¥57,000 JPY -
Short + 2026 Spring collection ( Purple / Yellow )
通常価格 ¥57,000 JPY通常価格セール価格 ¥57,000 JPY -
Short + 2026 Spring collection ( Red / Sky blue )
通常価格 ¥57,000 JPY通常価格セール価格 ¥57,000 JPY -
ショート + ” 根竹” 万年筆 2025/10/02_3
通常価格 ¥50,000 JPY通常価格セール価格 ¥50,000 JPY -
ショート + ” 根竹” 万年筆 2025/10/02_1
通常価格 ¥50,000 JPY通常価格セール価格 ¥50,000 JPY -
ショート + ” 布袋竹” 万年筆 2025/10/02-4
通常価格 ¥50,000 JPY通常価格セール価格 ¥50,000 JPY