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月夜(moonlit)
<コンセプト & ストーリー> 真っ暗な闇の中、月夜が矢のように差しこみ、照らされた美しさは何とも例えようがありません。素材の美しさを照らし、自分を深く洞察するための万年筆です。割り切れない、やるせない思いを整理するために全体長を素数の151㎜にしました。 心 落ち着ける、エボナイトのしっとりとした触感、体温を感じる温かみで内奥を引き出す助けになれば幸いです。 心の琴線に触れたとき、すぐ手元に迎え入れられるようステンレススチールニブからご用意しております。
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雫(Shizuku)
<コンセプト & ストーリー> 雫はふっと湧き出た、アイデア、僅かな言葉、そしてその中の暖かい気持ちを取りこぼさないようにエボナイトを使用しています。 きれいな色合いのレジンと真っ黒のエボナイトから、表現しようと試みました。本当はアクリルのブラックの方がもっと黒々としているのです。 しかし心 落ち着ける、エボナイトのしっとりとした触感、体温を感じる温かみは、他の素材では得られないものなのでエボナイトを採用しました。
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漆黒の森(dark forest)
<コンセプト & ストーリー> このエボナイトのような真っ暗な闇の中、わたしたちは周囲をどのように認知するのだろうか? 「匂いと音」嗅覚と聴覚、そして触感もあるかもしれない。 しかし先ずは音と匂いではないだろうか? 集中して周囲の音を、漏らさず聞き取ろうとするのではないだろうか? 鼻先で状況を探ろうとするのではないだろうか? 真っ暗闇の中に立って、いきなり周囲に手を伸ばすことは恐ろしくて、実際にはできないはずだ 心も…このような暗闇にいると感じる時がある。 忙しい日々の中で、心が忙殺され、自分の本心が見えなくなる時があるのではないだろうか? 自分へのたえまない問いかけ、(自分の中の他者への問いかけ)、想いの葛藤の中、言葉を絞り出し、だれかに届けたいと思うことがあるのではないだろうか?...
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静謐(Serenity)
これまで木軸筆記具を製作してきた中で、杢、瘤杢をもっと引き立てたいという思いがありました。 先般より試作テストを行っておりました木軸万年筆ですが、試作工程を終えて、仕様を決定・生産開始いたしました。 位置と組み合わせ、手にしたときの質感、セグメントのバランス、持ちやすさを考慮しつつ、制作手順を確立し作成を開始しました。と書けば簡単ですが.... このデザインの決定には、数十回に及ぶ設計の見直し、サンプル製作、銘木、瘤杢をどのように入れ込むかの検討、銘木でサンプルを製作して、どの位置が引き立つか、厚みはどの位がいいか幾度となく検討し、幾度となく失敗を繰り返し、デザインを考慮しました。 加工の順序が違うだけで全く精度が出なくなってしまうので、どの工程が精度が出せるかを検討に検討を重ねる、今までにない険しい道のりを経て完成しました。 銘木によって銘木を引き立て、その樹の何百年、何千年と生きた証、その生命力にあふれた表情と、手作りでしか味わえない、安らぎと、温かさを感じていただければ幸いです。 軸の温かさに沿うよう、首軸、嵌合部分ともに温かく、やさしい触り心地のエボナイトを使用しています。 手にしたとき…使い込むほどに、時と共に味わい深い風合いとなっていき、その表面の微妙な変化に気付かれるはずです。 キャップの僅かな反り具合、黙って…ずっと親指で撫でていたくなる触感…思考する親指と名付けたいと思いましたが、これを静謐(せいひつ)と名付けました。