コレクション: 静謐(Serenity)

「静謐」とは、静かで落ち着いていること。また、そのさま。
世の中が穏やかに治まっていること。
木を削っていると、その杢目の中に、生きてきた証である傷や割れ、瘤(こぶ)が現れる。木が厳しい環境の中で、自らの命を綴ってきた記憶そのもの。
木は、その身に刻まれた傷や瘤で、自らの生を綴ってきた。私はただ、その記憶を削り出し、あなたの手に馴染む形にするだけだ。
僅かな揺らぎにも、抗いきれなかった大きな乱れにも、指先は同じように馴染んでいく。木がくぐり抜けてきた歳月を、言葉より先に、指先が知る。
指で撫でると心地が良い僅かな反り。それは書き始める前の、あるいは思考の合間の、昂ぶった心を凪へと戻すための境界線。木の記憶に触れていたはずの指先が、いつしか、自分自身の内側に触れている。
変化の激しいこの時代、例え外の世界に掻き乱されても、
このペンに触れる時だけは、その木が乗り越えてきた歳月の重みを感じてほしい。
傷さえも美しい証として抱き、穏やかに治まる。
木が綴ってきた過去と、あなたが綴っていく未来。
その二つの物語が、一本のペンで交差する。
あなたの沈黙に、最も近い場所で...
※ 静謐をより良くするために幾つかの改定を行っています。詳しくは Version History をご覧ください。
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