コレクション: 月夜 (moonlit) 2026

 しまわれている間、月夜は自然の理に還ります。月が満ち欠けを繰り返しながら、いつも変わらない理のなかへと戻っていくように、キャップを閉じた収納時144mmは、貝殻の渦や花びらの並びと同じ、自然界に古くからある調和の数列―フィボナッチの数字です。

 この144は、無限に続くその数列の中で、ただ一点だけ訪れる唯一の調和点。引き出しの奥、鞄の内ポケット。誰の目にも触れない場所で、月夜はこの一点の均衡に身を委ね、静かに凪いでいます。

 けれど手に取り、キャップを外して書き始めた瞬間、再び自らの内側にある割り切れない思いに還ります。それは欠けているのではなく、人が人であることそのもの。夜、月明かりの下でひとり紙に向き合う時間は、誰の理にも収まらない、あなただけの時間だから。書くという行為そのものは決して割り切れない――素数のまま、ただ、静かに整理し整えていく。

凪でいる自分と、割り切れない自分。しまうときと、書くとき。ふたつの顔を併せ持つ一本として、月夜はあなたのそばにあります。

 

月夜 (moonlit) は長さにこだわりがあります。

    • 収納時(キャップを閉じた状態):144mm(フィボナッチ数列)
    • 筆記時(キャップポスト時):167mm(39番目の素数)
    • 筆記時(キャップポストなし):139mm(34番目の素数)