コレクション: 真我 (Atman)
真我(しんが)とは、自分の奥にある本当の自分のことです。
どれだけ削ぎ落としても、それ以上は分けることのできない、ひとつの「個」。人は、割り切れない何かを、それぞれの奥に抱えているのかもしれません。
真我の全長は、キャップを閉じて151mm。36番目の素数です。
素数は、1と自分自身でしか割り切れない数。人の評価や役割で、あなたを割り切ることはできない。あなたという「個」の長さとして、この寸法を選びました。
波立つ水面の下にも、誰にも分けられないあなたがいる。そう思えたなら、胸の奥のまとまらない迷いや、言葉にならない想いも、そのままにしておいていいのだと思います。
1930年代の万年筆を思わせる、両端へなだらかに細まっていく流線形。エボナイトは手の温度をゆっくりと受け取り、指先になじんでいきます。
ペン先が紙に触れた、その一瞬。外の世界の音が、少しずつ遠のいていく。書いている自分を、もう一人の自分が静かに見つめはじめる。
浮かんでは消える迷いも、言葉にならない想いも、追い払わずに、ただ眺めている。
波立っていた水面が静まり、澄んだ水の奥にあるものに、ふと触れる、その瞬間。
真の我を見つけるために、このペンはつくられました。
けれど、答えを差し出すことはありません。見つけるのは、いつもあなた自身です。この一本が、割り切れないままの心で向き合い、自分自身に還るための、ささやかな手がかりになれたらと思います。
あなたの沈黙に、最も近い場所で。
※モデル名の数字は、キャップを閉じた全長が何番目の素数であるかを表しています(Atman_36=151mm)